バイナリーオプションにサインツールって必要?使う時点で運に任せていませんか?
こんにちは真咲です。Twitterやインスタグラムを見ていて、最近はサインツール推し(特に有料)があまりにも多いなと思ったので自分なりの意見を書く事にしました。
「サインツール」というのはMT4やMT5にインストール出来る外部のオプションツールで、トレンド発生時や強い為替変動が起こる際に、チャート上に矢印で方向が表示されます。
つまりそのサインに従ってハイローオーストラリアなどで取引を行えば勝てるというのがサインツールの売り文句であり、各販売者や配布者はその勝率をもの凄くアピールしています。
ですがそもそもロジックや仕組みを公開していない事も多く、そういったサインツールに頼る時点で既に取引が運任せになっており、継続的に利益を挙げていくのは難しいと思います。
全てが悪いという訳ではありませんがハイローオーストラリア、バイナリーオプションで勝ちたいのであればサインツールを使うよりも自身で分析を行って取引を行う方が、根拠ある取引が出来ますし、迷いが無くなるのでおすすめです。
サインツールとは
冒頭でも軽く触れましたが、バイナリーオプションにおけるサインツールと言うのは、エントリーのタイミングを矢印やアラートでお知らせてくれるツールの事です。
「シグナルツール」なんかとも呼ばれていますね。
どの方向にエントリーを行えば勝ちやすいのかが一目で分かるためテクニカル分析が苦手な方でも問題の無い、補助的なアイテムとなります。
サインツールは作成者の裁量に大きく依存する
一見すると便利なツールですが、サインツールというのは作成者がMT4のインジケーターを使って「この数値がここまで来たら矢印を出す」等、独自でカスタムして作成するため、作成者の投資スキルや裁量によって大きく精度が変わります。
つまりサインツールの作成者に投資のスキルが無い場合等はとても危険なアイテムという事になりますね。
ただ、作成者もそれは分かっています。なので基本的にはTwitterやインスタグラムなどで自身の裁量をアピールする為に取引のポイントや勝ち画像を載せています。
ですがよく見てみると拾い画であったり、加工した画像の事も多いので、動画でもない限り基本は信用しなくてOKです。
無料配布のサインツールは注意
また無料でサインツールを配る作成者も居ます。この場合、「サインツールは無料だけど有料グループ、有料会員に入って下さい」あるいは「ここに会員登録して下さい」等の交換条件を出してくるので注意が必要です。
またその場合、登録するだけで誘導者側に報酬が発生する事が多いので、エサであるサインツールの性能は正直どの程度のものかも分かりません。
ですので無料配布のサインツールは危ないですね。かと言って有料のサインツールも必ずしも勝てるかどうかと言うのは不明です。
マーチンゲール前提のサインツールもあるので注意
サインツールの中には「マーチンゲール法」を前提としたものもあるので非常に注意が必要です。
マーチンゲール法というのは、負ける度に投資金を倍に増やしていくというルーレットギャンブルに用いられる手法で、勝つまで投資額を倍にしていけば、一度勝った時点で負け分を全額取り戻し、最初の当時額分利益を得られると言うものです。
回数 | 投資額 | 結果 | 損益 |
---|---|---|---|
1 | 1,000円 | 負け | -1,000円 |
2 | 2,000円 | 負け | -3,000円 |
3 | 4,000円 | 勝ち | +1,000円 |
マーチンゲールはこの様になります。倍額投資なので1度でも勝てば利益にとなりますから、見方によっては1勝1敗でも利益がある事で「勝率100%!」と語るツールもあります。「取引すると必ず利益出るから100%でしょっ!」という言い分なのかもしれませんね。
しかしながらハイローオーストラリアには一度の投資額に20万円までの上限が設けられているので、仮に1,000円からスタートしても8連敗するとマーチンゲールで勝ったとしても元を取る事が出来なくなります。
マーチンゲール法自体にリスクがある上、更にサインツールに頼るとなると、それはもう投資と言うよりギャンブルになりますので、それこそ運ゲーとなるでしょう。
なのでマーチンゲール前提のサインツールは論外と言っても過言ではないと個人的に思っています。
サインツール使う時点で実力が上がらない
個人的な意見ばかりになりますが、無料・有料問わずサインツールを使うという事は自身で分析を行う事をしなくなるという事で少し危険かなと思っています。
勿論、【自分の分析+サインツールの答え合わせ】の様な形で使っている方もいらっしゃると思いますが、サインツール頼みでエントリーを行う根拠が分かっていない方も多いのではないのでしょうか。
そうなると適当に取引しているのと正直変わらないと思うんですよね。
何故サインが出たのかの理由も分からずに矢印に従って取引するだけだと、分析力もつかず、サインツール無しでは取引出来なくなりますよね。
しかも為替相場は日々変化をしていますが、サインツールは作成時以降アップデートが無ければ、当時の相場に対応したままの古いツールとなります。
そうなった時には古いサインツールを使わずに自分で取引を行う事になりますが、自分で分析をしてこなかったから取引が出来ない…何てことにもなります。
なのでサインツール頼りの取引のままだと何の知識も付かず、今後バイナリーオプションで取引を続けて行くのは難しいのではないでしょうか。
高勝率を謳う高級品でも2連続で外せば信用が無くなり取引に迷いが出る
では高額のサインツールならどうでしょうか。バイナリーオプションで高勝率とされる有料のサインツールの相場は10万円~20万円前後のものが多いです。勝率は70~90%の範囲が多めです。
まぁ…これだけでも高いですよね。バイナリーオプションをやっている社会人の方の投資額が月5万円以下ですので、本気で有料ツールを購入するとなるとかなり勇気がいります。
エントリーを行う際の金額にもよりますが元を取るまでにいくら取引を行えば良いかも分かりませんしね。
もし勇気を持って購入したとして、そのツールが2連続で予想を外すようであれば恐らくツールに対する信用が無くなってツールに頼らずに自分の裁量を磨いたり、その他のツールを探し出したりして、買った高級サインツールは使わなくなるのではないでしょうか。
そもそも勝率が高いトレード手法というのは、タイミングを待って、様々な条件が揃った時に取引を行う為、1日1~2回取引チャンスがあるかどうかのもので、10回も20回もトレード機会が発生するものではありません。
またチャンスに関しても必ずしも取引が出来る夜の時間帯に来るわけでは無く、出勤中の朝、仕事中の昼にくることもありますから、結局取引が出来ずに使わなくなるという事も考えられますね。
そもそも勝率90%のツールは存在しない
サインツールについて見ていると、「勝率90%!」と謳った商材が多くありますが、現実的な所、サインツール単体で勝率90%はあり得ないのではないかと思います。
記載されている数値はほとんどの場合理論値で、実際の勝率は良くて60%台、更にそこにハイローオーストラリアのスプレッドや、エントリー時のスリップ等の影響が入ると、55~60%前後が現実的な勝率となります。
ハイローオーストラリアの損益分岐点が54%なので、高額なサインツールを使った所で、元を取るまでに数多くの取引を行わないといけませんね。
また、仮に本当に勝率90%のサインツールが存在していたとして、それが出回っているのでのであればハイローオーストラリアは損失を積み重ねる事になりますので運営する事が出来ません。
そうなるとハイローオーストラリアのみでなく、バイナリーオプション業者は全滅するでしょうからね。勝率90%のツールも使い道が無くなっては価値がありません。
なのでもし本当にそんなツールがあれば一般に出回る事はまずないでしょう。普通に考えれば、自分が勝率90%ツールの開発者であれば、自分で独占して業者が潰れない程度に調整を行いながら取引し、利益をあげていきますね。
つまりそんなツールは無いと思ってください。有料のサインツールの多くが詐欺ツールと認識しておいても問題ありません。
まとめ:サインツールを使った運任せの取引はせず、テクニカル分析をしよう
最後までお読みいただきありがとうございます。今回はサインツールに頼らず、自分の裁量を上げて取引してくださいという旨で記事を書かせて頂きました。
サインツールは開発者に設定されたロジックに従って矢印が出るだけなので、よからぬ場面でサインが出る事もあり、それに気付かずに取引を行う可能性もあります。
つまり適当に取引を行う運任せの取引と何ら変わらないという事です。
またサインツールの勝率自体理論値である事が多く、実際は良くて60%です。つまり高額なサインツールを購入した所で勝率が劇的に上がるわけでもなく、商材代を取引戻す事に必死になるため、メンタル面でのケアが必要となりますよね。
それならばMT4やMT5のインジケーターの使い方を覚えて自分で取引を行う方がよっぽど自分の為にもなります。
上記で記載しているのは私がやっている攻略法で、全てMT4のインジケーターで出来ます。取引チャンスは中々来ないですが、運任せの取引よりもよっぽど有益な内容なので、読んでみて使えそうと思ったら試してみて下さい。
私としてもバイナリーオプション業界を盛り上げたいので、サインツールを使った事で「稼げない」という事を減らしたいのが本音です。
盛り上がって利用者が増える事で、業者間での競争も生まれます。そうするとトレーダー側に有益な状況が生まれますので、とにかく裁量を上げてサインツールに頼らないトレード手法を磨いていきましょう!